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さらば、立松和平

さらば、立松和平
二日酔いの無念きわまるぼくのためもっと電車よ まじめに走れ

福島泰樹 著

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価格 1,800円(本体価格)+税 
ISBN 978-4-901391-08-5
発売日 2010/07
ページ数 304ページ
版型 四六判 ハードカバー
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概要

歌人福島泰樹が、急逝した親友、立松和平に捧げるオマージュ

立松和平と福島泰樹、彼らは同じ「言の葉」の世界を同志のように生き抜いてきた。しかし、立松和平は2010年2月8日、もろくも急逝してしまった。大いなる欠落感が福島泰樹を蔽う。しかし、「途方に暮れて」いながらも、「今も時だ」と勇気を振り絞って、生き抜かんとしている。「遥かなる友へ 追悼 立松和平」、その雄叫びこそ、福島泰樹の残された者としての義務でもあろう。

主な内容

◆ 序歌
◆ 第一章 泰樹百八首
◆ 第二章 短歌絶叫
◆ 第三章 対談 俺たちはいま
◆ 第四章 立松和平論
◆ 第五章 さらば、立松和平

福島 泰樹(ふくしま やすき)

1943年、東京下谷に生まれる。早大文学部西洋哲学科卒。歌集『バリケード・一九六六年二月』で鮮烈なデヴュー。「短歌絶叫コンサート」という新たなジャンルを創設、1200ステージをこなす。『福島泰樹歌集』(国文社)『福島泰樹全歌集』(河出書房新社)の他、単行歌集二五冊。ほかに『弔い』(ちくま新書)『葬送の歌』(河出書房新社)『山河慟哭の歌』(佼成出版社)『中原中也 帝都慕情』(NHK出版)『誰も語らなかった中原中也』(PHP新書)『悲しみのエナジー』(三一書房)『祖国よ! ─特攻に散った穴沢少尉の恋』(幻戯書房)CD『革命』(クエスト)DVD『遙かなる友へ』(クエスト)など著作多数。毎月10日、東京吉祥寺曼荼羅で、月例短歌絶叫コンサートを開催中。「月光の会」主宰。

目次

序歌

春の盃

第一章 泰樹百八首

泰樹遠望
泰樹百八首
書くという浄化作用
飛ぶ鳥も
悲しみは雲の色して
歌人との調和
その席にわたしがいない
泰樹断唱
希有な詩心と人間への愛
気高い精神に出会う

第二章 短歌絶叫

言霊の力
泰樹百八首
愛しておるよ酒をくだされ
無惨の美
ソフィアの秋の短歌絶叫
茫漠山日誌

第三章 対談 俺たちはいま

俺たちは今、リングの真っ只中だ!
泰樹百八首
黙示の文体
立松和平の人間ランド

第四章 立松和平論

爽やかな感性がはぐくむ青春の逆説
途方にくれて
光匂い満ちてよ
性的黙示録の世界
融通無碍の自在な文体
全共闘紀行
光の雨
20世紀の名著『遠雷』
母ちゃん、ごめんな
友へ

第五章 さらば、立松和平

今も時だ──立松和平交友史秘録

書評・感想

「さらば、立松和平」親友の福島泰樹さん刊行
友情とともに激動の時代鮮やかに

産経新聞(2010年7月6日)の文化欄に書評が掲載されました

→詳細はこちらから

関連イベント

福島泰樹 短歌絶叫40周年記念コンサート
「遙かなる友へ」追悼 立松和平

福島泰樹が、処女歌集『バリケード・1966年2月』の出版記念会で初の朗読を試みたのは、立松和平と出会った1970年3月であった。以来40年、立松は1200を超える過激なステージの支援を惜しまなかった。いま、短歌絶叫40周年という未踏の荒野で、時代を走り続けた二人の魂が呼び合う。

出演

福島泰樹
永畑雅人(ピアノ)
菊池雅志(尺八・横笛)
龍(ギター・ボーカル)
石塚俊明(ドラム・パーカッション)

日時・場所・料金

2010年6月21日(月),22日(火),28日(月),29日(火)
スター・パインズ・カフェ(東京・吉祥寺 TEL 0422-23-2251)
開場:18時30分、開演:19時30分
前売り:2600円、当日:2900円(他にドリンクの注文が必要です)
予約・問い合わせ:月光の会 TEL 090-4845-6728