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That's Japanシリーズ

「日本ブランド」で行こう

「日本ブランド」で行こう

アレックス・カー 著

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価格 750円(本体価格)+税 
ISBN 978-4901391-45-0
発売日 2003/12
ページ数 120ページ
版型 A5変形判 ソフトカバー
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概要

日本人よりも日本の将来を憂い、日本を愛すカー氏が提言する、日本の明るい未来

いま、日本文化が破滅の危機にあるといっても誰もまともに取り合わない。危機意識はうすい。しかし、日本文化の伝承者を自認するアレック・カーは違う。列島をおおう乱開発や経済優先、動きだしたら止まらない行政システム……自然や文化は失われ、地方は没落していく。それに警鐘をならし、怒り、果てには何度も見切りをつけようと悩んできた。しかし、そのたびに日本に引き戻されてしまう。カーはそれも「運命だ」と笑う。
外からの刺激を受けつつ、長い時間と精神性がその国の文化の「実」をつくっていく。
だが、日本が経済大国になったとき、「日本的なもの」こそが諸悪の根源に変わってしまった。理想をうしなった文化は再生できるのだろうか? いまこそ「実」をともなった「日本プランド」が求められている。

アレックス・カー(東洋文化研究家)

1952年米国生まれ。エール大学日本学部卒業。74〜77年にはローズ奨学生として英国オックスフォード大学で中国学を学ぶ。東洋文化研究家、作家。日本とタイをベースに東洋美術・文化に関するコンサルタント、執筆活動を行う。73年に四国の東祖谷山村に古民家を購入、日本の田舎の保存、自然や文化の活性化を目的としたプロジェクトを立ち上げる。美術収集家としても知られる。著書に『美しき日本の残像』(新潮社)、『犬と鬼』(講談社)がある。

目次

もはや外圧はない、黒船も来ない

一九六○年代、日本は「ロマンの国」だった
一二歳のころから「書」に親しむ
週末はいつも日本探索
日本を一周して「開発」に危機感を抱いた
ターニングポイントは『美しき日本の残像』
古いものを残しながら生きるのが現代文明
メリハリのない開発が日本をつまらなくする
日本は国は古いが、社会は新しい
重要なことは「自分の国がどうあってほしいか
」 気づいたら日本は置いてきぼりにされていた
日本には「ブレーキ」が欠けている
東京オリンピックのころから地方の過疎化が始まった
アメリカは日本より島国根性だ
官主導の「テクノロジー政策」は失敗続き
「外圧」はもうない、「黒船」も来ない
「オール日本」という発想はだめ
いまに通じる「隠元ショック」
過剰な防衛本能が日本をおかしくする
戦後日本の繁栄を下支えした中国の「鎖国」
いまの日本は、大阪弁で言う「ワヤや」
「真行草」の世界が消えていく
日本には「ゾーニング」という先端技術がない

日本文化の「実」に戻る

「醜いハート」になった日本の伝統文化
重要なことは「実」に戻ること
日本人を二分する大きな溝がある
日本人は「犠牲」という美徳に弱い
京都は、自分で自分の首を締めてしまった
観光業こそ最先端技術が必要
病院、看板、美術館も遅れている
「日本はだめだ」という自覚が少し出てきた
「ゆでガエル」状態は、まだ余裕がある
「危機」「失望」「怒り」から出発しよう
外国の人材を入れて活力を生む
第二の「開国」は、日本自身の課題だ
アジアの悲劇は、現代化のテンポが早すぎたこと
せっかく追いついたのに、西洋より「遅れている」
「アジアのリーダー」になるという間違った考えv 中国と競争しても意味がない
なぜ若者は理想をもてないのか
理想がなければ文化は生まれない
日本文化の原点に戻ろう
日本文化の「型」には目的と理由がある
「時代の勢いに合わせた柔軟性」がいまは必要
日本に引き戻される運命を感じる

書評・感想

「日本ブランドで行こう」(アレックス・カー著)を読んで

「残像」の時からの読者です。「犬と鬼」では随分怒っているかんじがしましたが、この本では「情」を感じられてほっとしました。昨年亀岡を見にゆき山の田んぼの美しさ(と駅前のオソマツさ(醜さ))が印象に残りました。まさにそのことが論じられていて楽しく読めました。よい本をありがとうございました。(東京都 男性)
最近手にした「KATEIGAHO-INTERNATIONAL」以来、アレックス・カーさんに注目しているものの一人です。いろいろな著書の中、「That's Japan」シリーズは勢いがありすばらしいと思いました。とくに「日本ブランドで行こう」はごくふつうの日本人である私が常日頃から思い続けていた疑問を見事に描き出してくれていて、自分の中にある不完全燃焼部分を燃やしてくれそうな可能性を感じました。(東京都)