トップページ 人文・社会 みなとの偉人たち

人文・社会

みなとの偉人たち

みなとの偉人たち 時代への挑戦・海からの日本づくり

みなとの偉人研究会 著

価格 1,500円(本体価格)+税 
ISBN 978-4-901391-91-7
発売日 2008/03
ページ数 256ページ
版型 A5判 ソフトカバー

内容の一部をPDFでご覧いただけます。

紀伊国屋でこの本を買う Amazonでこの本を買う ビーケーワンでこの本を買う

概要

日本づくりは「海」からはじまった。
偉人たちの軌跡からわかる時代と社会

四方を海に囲まれた日本にとって、「みなと」は古くから国内はもとより海外の物資や文化の受け入れ口であり、かつ発信基地でもあった。つまり、日本という国は「うみ」を活用しなくては生きていけないのだ。そうしたことを踏まえ、本書では「みなと」に関わった多くの偉人に光を当て、あらためて日本にとっての「海」や「みなと」のことを考えるきっかけとしたい。

みなとの偉人研究会について

著者である「みなとの偉人研究会」は、「みなと」についての計画や建設などになんらかのかたちで関わった20人余りの人たちである。各人とも「みなと」と「海」に特別の愛着と思い入れを持っていて、ぜひ「みなと」の大切さを伝えたいとの思いで執筆に携わった。

目次

はじめに
本編

平清盛…海を制して栄華を極めた先見性(宮本 卓次郎)
北条泰時…民間と協働でみなと造りを推進した三代執権(鈴木 康正)
徳川家康…江戸湊の開拓者(和田 信)
角倉了以…400年前のPFI 京への舟運をひらいた男(中井 修)
川村孫兵衛重吉…江戸初期に石巻港の開港を成し遂げた男(宮地 豊)
野中兼山…学術の大切さを実践 最初の掘込港湾を建設した男(宍戸 達行)
河村瑞賢…西廻り航路の開発でモーダルシフトを確立した男(和田 信)
工楽松右衛門…船を駆使して築港の工事を楽しんだ男(中井 修)
伊能忠敬…伊能図と海・海岸・港(藤崎 治男)
高田屋嘉兵衛…大海に挑みつつ地域の発展に情熱を傾けた男(宮本 義憲)
銭屋五兵衛…悲劇の北前船主(藤田 武彦)
調所広郷…明治維新の原動力となる薩摩藩財政改革を行った(税所 朗)
江川太郎左衛門英龍…品川台場を築いた近代日本国家建設の祖(勝海 務)
濱口梧陵…津波から故郷をまもった男(和田 信)
勝海舟…咸臨丸で渡米し海国日本の礎を築く(中井 健人)
千田貞暁…広島発展の礎を築いた知事(長野 正孝)
稲葉三右衛門…私財をなげうって四日市港を築港した男(大脇 崇)
福士成豊…北海道開拓の隠れた功労者(小澤 榮)
デレーケ…オランダからの「助っ人」明治築港の功労者(中井 修)
浅野総一郎…臨海工業地帯開発を構想し実現させた男(門司 剛至)
沖野忠雄…大阪築港を指揮した我が国近代水工土木の始祖(藤本 勝)
團琢磨…百年先を見据えた三池港生みの親(梶原 康之)
田辺朔郎…琵琶湖疏水の建設で京都を蘇らせた男(徳田 峯夫)
廣井勇…現場の施工を大切にし、激浪から国土を守った男(岩田 邦彦)
中村精七郎…タライのような港からの市井の人たちの挑戦(久米 秀俊)
鈴木雅次…“みなと”から戦後のわが国の繁栄を実現させた(笠川 康一郎)

参考文献・資料一覧
本編偉人年表
補遺

1.江戸時代に活躍した人たち
今村傳四郎正長/一木権兵衛政利/平山角左衛門尚住/秋廣平六/杉生十右衛門貞則
2.明治の築港を担った人たち
ブラントン/藤井能三/森田三郎右衛門/黒澤敬徳/ムルデル/土方兵次郎/服部長七/パーマー/大隈重信/三田善太郎/石黒五十二/石野寛平/植木平之允/西村捨三/岡胤信/水上浩躬/古市公威/丹羽鋤彦/黒田豊太郎/奥田助七郎/安藝杏一/森垣亀一郎

本書に登場する主な港などの位置図
おわりに